嗣希創箱の消閑

小説、落書き、二次創作、etc…。 あなたの暇潰しのお供にどうですか♪ 

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3

 ◇◆◇◆◇

 やってしまった、と。僕、ユーノ・スクライアは頭を抱えたくなった。
 ……最悪だ。
 危険な発掘品――ロストロギア『ジュエルシード』を追って異世界へと渡りきて。……けっきょく、自身の力の足りなさを憂い、現地の少女――高町なのはに助力を請うようになってから今日まで、危うい目にはあっても僕らはなんとかやってこれた。
 …………だけど。
 今日、ジュエルシードが直接的にではないにしても。ただ、軽く地面が揺れ、彼女はそれで転んでしまっただけなのだとしても。
 片目から血を流し、うずくまっている少女の怪我は――……僕のせいだ。
「ど、どうしよう、ユーノくん! みかんちゃんが……! みかんちゃんがっ!!」
 そんな悲痛にすぎるなのはの叫びに、僕は……答えられない。
 ……どうしよう。
 ここは僕の居た世界ではなく。魔法は秘匿すべきことで。ここには人目が多く。ここで魔法は使えない。
 だから――
「ユーノくん!」
 ――だけど。
 目の前に怪我した女の子が居て。目の前で助けを求める友だちが居る。
 だったら、迷う理由なんて――

「あー、ここで魔法なんて使わないでくださいですよー」

 果たして、少女は――なのはの友人らしい佐々岡 蜜柑という子は、言った。
「……え?」
 思わず、疑問の声が出た。
 ……なんで? なんで『魔法』なんて言葉を……。それ以前に、僕は今、フェレットで。彼女とは今日、はじめてあって。だからもちろん、魔法のことなんて話してないし、この世界に魔法の概念は――
「ふみぅ? ダメですよー、ユーノくんはしゃべっちゃあ」
 混乱する僕となのはに、少女は、にこー、と。右目側を血で塗らしながら、それでも笑って告げる。
「テレパシーは……あれ? わたし、できないです? ……うーん」
 とりあえず、しー、ですぅ。と、さも当然のように僕に話しかける彼女に、混乱は増すばかり。
 ……なんで? どうして君は僕のことを――なんて僕が頭に『?』を大量に並べてる間にも彼女は笑顔でなのはに指示していた。
 とりあえず大人のひとを喚んでほしい。それから救急車か車を。あと医療の知識のあるひとが居たら看てもらいたい、と。……な、なんかすごく落ち着いてるなぁ。
「蜜柑さんは……痛くないんですか?」
 なのはが大人を喚びに行ってる間。少女の肩に乗り、小さな声で問う。……出血量からしてかなりひどい怪我に見えるんだけど、大丈夫なんだろうか?
「あー……痛いですよ~」
 対し、少女は変わらず笑顔で。声も変わらず、やっぱりどこか緊張感に欠ける感じで。
「それから、敬語は無しで~、『蜜柑』って呼んでくださいですー……」
 ……ああ。きっと彼女はそういう子なんだ、と思った。
 蜜柑は、きっとこうしていつも笑顔を浮かべているのだろう。
 慌てる周りのひとに、大丈夫ですー、と笑って。心配する相手にその笑顔でもって安心を促す。それがきっと、佐々岡 蜜柑の――

「――ひッ!?」

 果たして、蜜柑の表情が――凍りつく。
「大丈夫かい?」
 見れば、なのはが連れてきたのだろう、なのはのお父さんが蜜柑のまえに膝をつき、彼女の手をとって傷をあらためていた。
「これは……。ちょっと痛いだろうけど、もうすこし我慢してね、蜜柑ちゃん」
 今、救急車喚んだから。そう言って笑いかける彼に、蜜柑は――
「――――……ゃ」
 そこではじめて――

「ぁ゛ぁぁああああああああああああーッ!!」

 彼女は――泣いた。

 ◇◆◇◆◇

 地面が、揺れた。
 それに気づき、青ざめて。揺れが収まって、胸をなで下ろしてからなのはやすずか、蜜柑にメールをした。
 今、地震あったわよね? 大丈夫? と。
 果たして返事は、すずかだけ。こっちは大丈夫だったけど、けっこう大きかったよね、と。ひとまずは無事だったらしいことに安堵し、それから返事の無い二人のことを心配して。
 それから――……蜜柑が怪我して入院したと聞いて、血の気が失せた。
「~~っ! さ、鮫島!」
「はい、お嬢さま」
 パパとのお買い物。
 忙しくて、あまり会えない、大好きなパパとの一時を、わたしは即座に切り上げた。
 ……蜜柑。
 蜜柑、蜜柑、蜜柑、蜜柑……!
「きっと大丈夫だよ、アリサ」
 わたしの肩を抱き、落ち着かせようとするパパに、わたしは、だけど! と反論する。
「でも、あの子……! 蜜柑の、目が……」
 脳裏を過ぎる、なのはからの電話。

 ――どうしようアリサちゃん……! み、みかんちゃんの目が……。血がッ! 血で真っ赤で……!

 それは、泣きじゃくる親友の言葉。
 それは、もう一人の友だちが怪我したという、最悪の報せ。

 ――わたしが! わたしがあのとき……!

 混乱し、取り乱しているなのは。
 そしてたぶん、そんな彼女より混乱していたわたし。

 ――……わたし、あんなみかんちゃん、見たことない。

 なのはは、ひどく要領の得ない言い方ながらも説明してくれた。
 あのあと――蜜柑の提案で始まった、みんなでの昼食パーティーのあと。片付けもすみ、予定があったわたしやすずかと別れたあとで、なのはは蜜柑と二人、まったり、翠屋でお茶を飲んでいたらしい。
 そして、突然に揺れて。すぐになのはは外に出て。すこしたって元居た場所に帰ったら、蜜柑が右目を押さえていて。そこに当てられた手が真っ赤に濡れていた。
 それだけでも十分に驚愕に値する事態。たとえ蜜柑本人が、転んじゃったですー、あははー、なんていつもの調子で笑ってようが関係ない。だって帰ってきたら友だちが怪我してたんだから慌てるのは当たり前。
 そして――……結果論だけど、それだけならまだよかった、と思う。
 もちろん、蜜柑が怪我してよかった、という意味じゃない。そのあとのなのはの対応にしても、別段、文句はない。
 混乱しながらもなのははまず大人に頼った。父親に、どうしよう? と。そしてなのはのお父さんが蜜柑のもとへ行き、怪我の程度をみようとした。……という一連の流れに、文句なんて言えようはずがない。
 だけど、
 果たして、なのはのお父さんと相対した蜜柑は――
「なのはっ!」
 叫び、逸る気持ちのままに病院内へと突撃して。父親と二人、おろおろしてるなのはを見つけて駆け寄る。
「あ、アリサちゃん」
 はぁ、はぁ、と。乱れる息が煩わしい。早くなのはに、蜜柑は? と聞きたいのに、焦れば焦るほどに上がった息は整ってくれない。
「な、なのは……。み、蜜柑、は……――」
 大丈夫なの? と、訊こうとして。
「なのはちゃん! アリサちゃん!」
 今まさに駆けつけた、すずかの呼びかけに遮られる。
「み、蜜柑ちゃん、怪我したって! だから――」
「すずかちゃん」
 果たして、その、すずかの悲鳴にも似た問いかけを、なのははやんわりと遮り。ここ、病院だから、と微苦笑を浮かべて言った。
 ……はぁ、ふぅ。そ、そうね。病院だから静かに。落ち着いて――
「みかんちゃんね。今、怪我した目の手術してるの」
 ――って、え!? 手術!?
「そんな……! み、蜜柑ちゃんの怪我って――」
「そんなにひどいの!?」
 なのはの言葉に、すずかの台詞を引き継ぐ形で思わず叫んでいた。
 ――って、あ!
 わたしは即座に口を押さえ、周りを見まわしてこちらを見ていたひとたちにお辞儀。
 お、落ち着きなさい、わたし。ここは病院。病院内は静かに。静かに、静かに……。
「……それがね。みかんちゃん、転んだときに……たぶん持ってたフォークで、目を……」
 ――――ッ!?
 そ、そんな――と。また叫びかけ、隣のすずかに口をふさがれた。
「……それで? 蜜柑ちゃんの目って……。その……」
 大丈夫なの? と。
 その、すずかの問いに、なのはは――
「『全力を尽くします』、だって……」
 微笑み――そして、それを最後に泣きくずれた。
 ……その涙が答えなんだとわたしは気づき、再び顔から血の気が引いた。

 ◇◆◇◆◇

 病室で一人、やっちゃったですー、とため息。あー……どうしてあそこで怪我しちゃうですかねぇわたしはー。と、今さらながらに落ち込む。
「これは……失明、ですかねぇ」
 ふと、ベッドのよこの窓ガラスをみて。そこに映る自分の顔を――右目に巻かれた、大げさにしか見えない包帯を確認して、また、嘆息。
「迷惑……かけまくりですよねぇ」
 天井を見上げ、一人、つぶやく。
「べつに失明自体はどーでもいいんですがー……なのはちゃん家は客商売ですからねぇ。さすがにお客さんが怪我した、なんて……いろいろ面倒なことになってるですよねぇ」
 気にするな、と言われ、そうですかー、といかないのが現実であり。たとえ画面の向こうの誰かにとっては、ただ登場キャラクターの一人が怪我しただけとしか映らないのだとしても、そのキャラクター自身にとっては、当たり前だけど他人事じゃあなくて。怪我しましたー、それはかわいそうだねー、ですまないのが何とも面倒くさい。
「これはアレですかね。もしかしなくても『原作介入』ってやつですかねぇ」
 左目だけの視界が、わたしに現実味を失わせる。
 だけど右目の痛みが、ここが現実なのだと否が応でも思い知らせる。
「『原作介入』とか……また、くだらないこと考えてるですねー」
 ふと、自嘲する。わたしはまだ『介入』とか言ってるんですねー、と自分を笑う。
 ……まったく。わたしがこうして生きてるんだから、『介入』も何もないですのにねぇ。
 わたしは、今はこうして海鳴市に住むようになっていて。気づいたら私立聖祥大付属小学校に通っていて。
 たまたま同い年、同じクラスにはなのはちゃん達が居て。そうと気づかずすずかちゃんと話すようになり、なぜかアリサちゃんに引っ張られることが増え、なのはちゃんが『あの』なのはちゃんだと気づくころにはお昼を一緒にとるようになっていた。
 そして、これらの偶然は、傍目から見たら羨ましいのだろう。
 アニメの世界でアニメのキャラクターと知り合って暮らす。しかもそのアニメの内容を知っていて、やろうと思えば、そのアニメの展開を自由に改変できる。……なんて、『外』から見たら、たぶん、羨ましいと言われる立場にわたしは居るのだろう。
「だけど……それは『外』から、だから。他人事だから、ですよねー」
 自分は『内』に居る。だから『外』とは違って苦労している――と、までは言わないまでも。ここでこうして、もはやこの世界を現実としてしか捉えることを許されない立場になれば、きっと、『原作介入』なんて言葉は使わないだろうと思う。
「だって、わたしは――生きてるんですから」
 だってなのはちゃんは、生きてるんだから。すずかちゃんもアリサちゃんも生きていて、わたしと話して、わたしと笑いあってくれるんだから。
 この世界はアニメのなかじゃない。
 この世界は、たしかにわたし達のリアルで。わたしはここにこうして、ちゃんと生きてる。生きててもいいんだ、と思う。
「だから――」
 と。その独り言を、

「相変わらず電波ってるのね、蜜柑」

 遮る、不機嫌そうな声。
 見れば、佐々岡 蜜柑の母親が、夜の仕事着なのだろう艶やかな黒のドレス姿で立っていた。
「あ。お母さ――」
「また面倒なことしてくれたようね」
 ぅ、え。は、はい、です……。と、本当に不機嫌なのだろう彼女の一瞥に怯み、頷く。
 ……うぅー。お母さん、怒ってるです。
 佐々岡 蜜柑がもし髪を伸ばし、化粧をしたらこうなるだろう美女。そんな彼女の鋭い眼差しに、わたしは内心で焦る。ど、どどど、どうしようですー?
「あっ。あのあの……、お、お母さん、今日は――」
 お仕事は? と。なんとか日常会話でもって、この、なんとも言えない空気をどうにかしようとするが――
「ヘラヘラ笑ってんじゃないわよ。気持ち悪い」
 ――……はい。じつはわたし、お母さんに嫌われてるです。
「……あんたさぁ。もしかしてあたしに恨みでもあるわけ?」
 半目で、心底わたしのことを憎んでいるのだろう声で。
「ただでさえあたしは女手一人、苦労してあんたみたいなのを育ててるの。私立に通わせてあげてるの。それだけでもお金がかかるっていうのに……今度はなに? 転んで怪我して手術? 入院?」
 ふざけてんの、と。彼女は吐き捨てるように言いながら、ズンズンこっちに近づいて来て。
 あ、あの、ご、ごめんなさいです。と、萎縮しながら頭を下げるわたしに、彼女は無遠慮に手を伸ばし――バシン! わたしが怪我人だっていうのは一切気にせず、彼女はわたしの頬を叩いた。
「あんたってほんと……気持ち悪い」
 果たしてその言葉を最後に、彼女は二度とわたしの病室に来ることはなかった。

 ◇◆◇◆◇

 みかんちゃんの病室のまえで深呼吸を数回。わたしは、よし、と気合いを入れ、扉を開いた。
「あ。やっほーですー、なのはちゃん♪」
 彼女が怪我してから数日。すっかりお見舞いラッシュも過ぎたのか、あるいはたまたまなのか、今日に限ってはみかんちゃんは一人だった。
 ……元気そうだね。
 うん、元気だけが取り柄ですから~、と。軽い挨拶を交わし、わたしは彼女のいるベッドへと歩みよる。
「うわぁ、今日もお見舞いですかー?」
 嬉しいですぅ、とわたしの手にする翠屋のロゴ入りのケーキの箱を見て笑うみかんちゃんの右目は――もう、開かない。
 あの日。彼女の右の眼球は、手術するしない以前に手遅れなほど深く傷つけられていたらしく。学校では、そのことにはあまり触れないよう、なるべく優しく気遣ってあげてほしい、って先生に言われた。
「わたし、翠屋のお菓子って大好きなんですよ~♪」
 だから、ありがとうですぅ。と、本当に嬉しそうに笑う彼女をみて、不思議に思う。
 ……どうして、みかんちゃんは笑ってるんだろう?
 お見舞いのお菓子が嬉しいから? 毎日のようにそれを届けてもらえるから?
 それとも優しい彼女は、わたしのために笑ってくれてるの?
「…………。あのね、みかんちゃん」
 わたしは内心の疑問符すべてに蓋をして、それがおもてに出ないよう努めて明るく笑って、今日は会わせたいひとがいるの、と言った。
「? 会わせたいひと、ですか?」
 誰です? と首を傾げ、わたしに座るようベッド脇の椅子を勧めるみかんちゃんに、わたしはがんばって笑顔を向け。それから、どうぞ、と扉へと向いて声をかけた。
「――失礼します」
 果たして、そう断りをいれて入ってきたのは一人の少年。
 歳はわたしやみかんちゃんと同い年ぐらいで。どこか中性的な感じの、真面目さと優しさが当分にまざりあった雰囲気をもつ男の子で。名前は――
「? あれれー? 今日はどったのですかー、ユーノく~ん?」
 初めてみた筈なのに、サラリとユーノくんだとわかるみかんちゃん。って、あれ? え?
 ……おかしいな。わたしはす~っごく驚いたんだけどな。
「あ。もしかしてペット持ち込み禁止だからですかー?」
 みかんちゃんはどうにも『あのときのしゃべるフェレット=この男の子』というのが完全にわかってるらしい。……って、なんで?
「……まぁ、うん。そう理解してくれてると説明が省けて助かる、かな?」
 どうやらユーノくんの方でもみかんちゃんの反応は予想外だったらしく。わたしとはまた違った驚きと疑問を内面に押し隠してるような笑みで言った。
「えっと……あらためて、蜜柑には自己紹介をするよ。僕の名前はユーノ・スクライア。はじめましてじゃないけど、はじめまして」
 ユーノくん、そして一礼。
 それに、はじめましてですー、とみかんちゃんも頭を下げて。それからニッコリ、ユーノくんも座ってくださいですー、と椅子を勧める。
 ……あ、あれ? な、なんか、予想外に話がスムーズなような?
 って、わ! お茶ならわたしが用意するからジッとしてて。
「っていうか、蜜柑。きみってば、本当にどこまで知ってるの?」
「? どーいう意味です?」
 そんな呆れまじりのユーノくんの問いに首を傾げるみかんちゃん。わたしが急須にお湯を入れ、お茶の用意をするのを目で追い、ありがとですぅ、と笑っている辺り本当にユーノくんの抱く疑問点に気づいていない様子。
「……いや。だから、さ」
 果たして、ユーノくんは問う。
 どうして、きみは僕のことを知っていたのか? 『魔法』を知っているらしいけど、きみはどこまで知っているのか?
 わたしがそれぞれにお茶とケーキとを配る間に、ユーノくんはわたしも聞きたかったみかんちゃんへの疑問をとりあえずすべて口にした。
「あー……。そう言われると、たしかにわたしってば不思議ですねー」
 対するは、苦笑。みかんちゃんはわたしに、ありがとですぅ、と笑ってから改めて口を開いた。
「……そうですねぇ。じゃあ、嘘つくのは苦手なんで、とりあえず本当のことをぶっちゃけちゃうとですねぇ」
 わたし、じつは――前世の記憶をもってるんですよー、と。少女はいとも軽く、サラリと言った。
 …………って、前世?
「? それってみかんちゃんがみかんちゃんとして生まれるまえを覚えてる、ってこと?」
「ん? ……あれ? でもそれと僕のことを知ってるのと、どういう関係が?」
 まさか前世で会ってた、とか? そう首を傾げるわたしと、むしろ前世がどーとかって関係あるの? と、不思議そうに眉根をよせるユーノくん。そして二人そろってみかんちゃんに向き、疑問符を視線に乗せて問う。
「……あれ? むしろ信じるですか?」
 対するみかんちゃんは、そんなわたし達の疑問にこそ不思議そうに瞳を白黒させていた。
 ……って、ああ。そう言われればたしかにさっきの『前世の記憶を』っていうのは、普通なら信じてもらえないようなことかも。
 …………でも、さ。
 わたしは首を傾げてる友人に笑顔を浮かべ、
「だって、みかんちゃんの言ったことだもん」
 信じるに決まってるよ、と。それこそ先のとんでも発言をしたみかんちゃんの方がビックリするぐらい簡単に断言してみせた。

 ――そのことが、きっと、運命の分岐点となる。

「…………そっか」

 ――果たして、佐々岡 蜜柑は、笑う。

 笑って――かく、語る。

 彼女の抱える想いの一部を。

 背負う、荒唐無稽を。

 それが高町なのはの運命に関わると知りながら――……かく、語る。
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