嗣希創箱の消閑

小説、落書き、二次創作、etc…。 あなたの暇潰しのお供にどうですか♪ 

『NW2』リプレイ2

『NW2』リプレイ2



GM:さて、ではリサーチフェイズに移行しま〜す。
一同:は〜い。


◆リサーチ1



 チャイムの音と共に生徒達のテンションは切り替わり、サトリの受け持つクラスもまた、常の騒がしさを取り戻していた――


GM:え〜(ノートを見つつ)……では放課後です。
雪治:あ、(挙手して)GM、その前に是非お昼休みのシーンをやりたいんだけど……?
聖司:(首傾げ)?
司:(何かに気付いてかニコニコしている)♪
サトリ:(視線を逸らしている)……。
GM:あ〜、だからこそ放課後です。今日はテストだったので授業は午前だけでした。

 ※ 本当は翌日からテスト期間にする予定だったのが雪治と司の掛け合いにより変更。

司:あ、じゃあじゃあ転校生の聖司くんと仲良くなるために「聖司くん、一緒にご飯食べよっ♪」って誘います。
聖司:え?
雪治:ちなみに速水くんは弁当持参です。
聖司:!(ようやく気付いた)そ、それで昼休みのシーンを……(笑)

 ※ 聖司のライフパスは『超☆味音痴』であり、その料理の腕は破壊的なのである。

サトリ:俺は既に、一人で学食に居ます。
司:あ、じゃあみんなで学食に行って「あ、先生! よかったら一緒にご飯を――
サトリ:(遮って)学食をかき込んでさっさと食堂を出ます。
雪治:……サトリ、ノリ悪い。
GM:(ポン、と手を打ち)あ〜、だからサトリは聖司と知り合いって設定を……。
司:――って、逃げるためぇ!?
サトリ:チッ……なら食堂を出る途中で聖司に話がある」って感じで目配せする。
聖司:え? じゃあ、それに気付いて食堂を――
雪治:(遮って)聖司は去り際に「ごめん、弁当食べる?」と司に訊く。
司:わたしに食べろと!?(笑)
雪治:「僕はこれから行くけど、良ければ」……そう言って聖司は去る。
聖司:て言うか、台詞取られた!?
司:え、えっと……聖司くんにそう言われたら「うん! 是非!!」って言うしかないよ〜(笑)
聖司:いや、言ってないし!!
GM:(笑いつつ)あ〜、じゃあ聖司はそう言って去った、と。壊滅的な味の弁当を残して(笑)
雪治:……さて、司(司をじーっと見つめる)
司:う〜あ゛〜……わ、わぁ、美味しそ……(聖司を見つつ)う?
聖司:えっと……(少し考えて)じゃあ見た目は物凄く美味しそう、ってことで(笑)
雪治:なるほど……まさにトラップ。
サトリ:……俺も昔、あの見た目に騙されたんだよなぁ(遠い目)
司:う〜わ〜、それは食べるしかないですね〜。では「いっただっきま〜す♪」って言って食べて――倒れます(笑)
聖司:倒れるんだ、僕の弁当食べると(笑)
雪治:(淡々とした口調で)あ、倒れた。
サトリ:……人がせっかく助けてやろうとしたのに。
GM:(笑いつつ)さて、ではこの辺でシーンを変えようか。


◆ リサーチ2


サトリ:GM。せっかくだから放課後に休んでる生徒の家に家庭訪問したいのだが?
GM:うぃ。では、それで。


 ――放課後。
 サトリと聖司の二人は連続昏睡事件の被害者である生徒の一人の家へと向かった。


GM:――と言うわけで木鈴邸前です。
サトリ:休んでる奴多いのに敢えて木鈴邸を選択したのか、俺(笑)
聖司:あ、ちなみに僕は家には入らず、何かあった時用に待機しています。
GM:うぃ。ではサトリがインターフォンを鳴らすと家の奥から「は〜い」という女性の声が。そして、ややあってから玄関を開けて出て来る木鈴母「あら、先生?」
サトリ:ん? (少し考えて)ああ、なるほど。そう言えば俺は担任だから、親御さんと面識があってもおかしくなかった。
GM:うぃ。――で、木鈴母はサトリ先生に怪訝顔を向けて言う。「あ、あの……、家の娘がなにか……?」
その場にいない雪治:……娘なんだ。
GM:娘です(キッパリ)
その場にいない司:では名前はA子で(笑)
GM:せっかくのヒロイン候補に変な名前つけるなぁああああ!!(一同爆笑)
サトリ:(笑いつつ)まだヒロインを諦めてなかったのか。
その場にいない司:わたしがヒロインやるって言ってるのに(笑)
聖司:いや、司は……もう良いや。とりあえず木鈴英子で話を進めようGM。
GM:く……(物凄く悔しそう)
サトリ:(笑)じゃあ木鈴母に「いえ。最近、休まれる生徒が多いので、今日はその件で」――て、あ!(ハタと何かに気付いた)げ、GM? この場合、「娘さん、昏睡されてます?」って訊くのは人として如何だろう?
隠れてる聖司:確かに(笑)
GM:あ〜、まあ良いんじゃない?(超適当) ……どうせ英子母だし。
その場にいない雪治:根に持ってる根に持ってる(笑)
サトリ:うぬぅ……まぁGMがそれで良いってんならそれでいこう。で、「すみませんが娘さんの様子を見せてもらってもよろしいでしょうか?」と親御さんに訊く。
GM:では「……申し訳ありませんが、娘は今、病院にいますので」と木鈴母は返す。
一同:は? 病院?
その場にいない司:そんなGM! 何も英子って名前がイヤだからって追い出さなくても!
GM:違う! 昏睡事件の被害者はみんな病院に――て、あ。

 ※ 被害者が病院にいるという情報は、家庭訪問という手段ではその情報を得るために他の家庭も訪問しなければ得られないはずだったが、うっかり口を滑らせるGM。

サトリ:そうか、みんな病院なのか(笑)
隠れてる聖司:(笑いつつ)いろいろと手間が省けたね。
GM:く……(物凄く悔しそう)
サトリ:まぁプレイヤーはともかくサトリは知らんだろうから、この後も順繰りに家庭訪問をした、ということで。
隠れてる聖司:そうだね。それで明日、病院に行く。
サトリ:うむ。ではついでに倒れる前の状況や、子供が倒れた原因に心当たりが無いかを聞いて回ろう。それで共通点はGM?
GM:では知力で判定を――
サトリ:(遮って)『みんな病院』ってのには気付いたんだよな、GM?
一同:脅迫!?(爆笑)
サトリ:失礼な! ただ貸し借りを無しにしようとだなぁ(笑)
聖司:(笑)いや、それ間違いなく脅しだから。
GM:あ〜、じゃあ気付いたってことで(なげやり)。ついでに事前に昏睡する兆候なんかは無くて、共通して寝たら起きない、ってのにも気付いたってことでいいよ。
その場にいない司:げ、GM!? そんないじけなくても……。
GM:いや、もう判定で気付くかどうかって情報は先に暴露しちゃったから、どーでも(超適当)。――さて、気を取り直してシーンを切り替えようか。
隠れてる聖司:シーン短っ!?


◆リサーチ3


GM:ちなみに司はどれくらい倒れてる?
司:あ、じゃあ夕方までで(笑)
GM:雪治はどうする?
雪治:私は司と一緒にいる。
GM:うぃ。では、それで。


 ――日が落ち、空がオレンジへと代わる頃。
 保健室の白いベッドに眠っていた司はようやく目を覚まして、言った。


司:あ〜、美味しかった♪
一同:何でやねん!!(爆笑)

 ――速水聖司。
 彼の料理を口にした者は意識とともにその味すら忘れさせる。
 故に、リピーターが多いとか――

司:――という冗談はともかく、GM。今はもう放課後なんですよね?
GM:うぃ。もう授業は終わってるよ。どうする?
司:(少し考えて)じゃあ、木鈴さんのお見舞いに行きます、友達なので♪
一同:は?
GM:(ハタと気付いて)あ、ハンドアウトの?
司:はい♪


◇ 司用ハンドアウト

コネ;クラスメイト←名前は好きに決めて良い(関係;友人)

 君のクラスの、君の友人である彼が休んだ。
 君は彼が入院し、最近話題の、原因不明の昏睡事件の新たな犠牲者だということを知っている。
 君は彼のために、事件を解決したい――そう思った。


GM:うぃ。じゃあ、木鈴さんと司は友人である、と……(メモメモ)
司:はい! 英子ちゃんはわたしの友達! だからわたしは早速病院に――(ハタと気付いて)ってGM?
GM:英子……英子かぁ……(遠い目)
家庭訪問中のサトリ:(苦笑)ヒロインはまぁ……諦めろ、GM。
雪治:……大丈夫。司がヒロイン。
GM:はぁ(ため息)。じゃあ、シーンは変更。


 ――夕暮れ時。保健室で目覚めた司と雪治は慌てて友人である少女の眠る病室へと向かった。


GM:――って、面会時間過ぎてる気が!?
司:あ、じゃあわたしはクラスメイトみんなのお見舞いを毎日してて、看護婦さんにいろいろと計らってもらってるってことでお願いします。
GM:うぃ。では、それで!


 ――その日も、少年は顔見知りの看護婦さんの計らいに助けられ、クラスメイトのお見舞いをして回った。
 そして――


GM:――て、あ!

 ※ ここでGMはまたもポカミス。うっかり司の発言を採用させてしまったため、本来ならこの場では気付かれないようなことに気付かれることに。

雪治:今度は何?
GM:ぅあ……いや、なんでも(ごまかし)


 ――白い、部屋。
 そこは意識の無い少年少女たちしかいない、眠りの森。
 そこにいて動くのは――二人。
「――今日もテストだったんだよ」
 そう言って微笑みかける可憐な容姿の少年と、
「……司は今日も散々だったんだよ」
 そう無表情に語る少女だけ――


司:――って、姐さん酷っ!?
一同:(笑)
家庭訪問中のサトリ:それより、一般の病室なのか? てっきり個室かと思ってたが……。
雪治:あ、そう言われれば確かに。原因不明の昏睡事件なのに、どうして……?
GM:ああ、それはこの昏睡事件の被害者が多い過ぎるからだよ。それこそ個室より、ね。
その場にいない聖司:そんなに!? ……それはちょっと予想外だったかも。
GM:ちなみに今入院してるのは最低限の検査のためだけで、それが済めばすぐに自宅療養になる。
司:(少し考えて)……GM。もしかしてクラスメイトの数――減ってます?
一同:は?
GM:うわ、鋭い……。
家庭訪問中のサトリ:――って、本当に減ってるのか!?
司:(顎に手を当て、真剣な顔で)……原因不明の連続昏睡事件。その規模と『最近話題』というキーワードからして――つまり、最近の昏睡事件しか話題にならないんですね?
雪治:あ(気付いた)。もしかして――プラーナ……!

 ※ 『プラーナ』とはそのものがそこに存在するための根源的なエネルギーのこと。ちなみにこれを失った人は死亡していたことになったり、行方不明とされたり、もしくは元からいなかったことにされたりする。そしてそうなった場合、一般人はそのことに違和感を覚えない。

GM:……まさか大したヒントもなく、それに気付くとは思わなかった(苦笑)
その場にいない聖司:て言うか、司が頭が良い!?(爆笑)
司:ふっふっふ。勉強意外はできる子なんです♪
雪治:GM。それで、消えた人数は?
GM:司や雪治の知る限り――この場合はクラスメイトや同学年ね――では、十四、五人。クラスメイトに限れば三人だね。
司:三人……(また顎に手を当てて考える)それは友達同士ですか?
GM:そう。よく連む、もしくは一緒に遊んでいる三人だね。
雪治:消えたのは、いつ?
GM:クラスメイトに限って言えば『今日』だね。それも親が学校に連絡してから、司が病院に来るまでの間の話。他は調べようが無いからなんとも。

 ※ 本来ならこの日、クラスメイトが消えたことにすら気付かないはずが、司の発言とGMのポカミスによりいろいろと発覚。

家庭訪問中のサトリ:ん? GM、それに気付いたのは司と雪治だけか?
GM:そう。何故なら消えた人間は存在を失う――つまり書類上には残らない。
その場にいない聖司:あ、そうか! 僕たちは名簿を頼りに回ってるから……!!
GM:そう。記憶を頼りにすべてのクラスメイトのお見舞いをしてる司と違って、サトリたちはどうしても気付き難い。――と、この辺で一旦情報を整理しよう。
家庭訪問中のサトリ:まずは原因不明の連続昏睡事件について、だな。今までにこちらがわかっているのは、昏睡事件の原因は不明。事前兆候は無しで、いきなり目覚めなくなる、と。ついでに校長の勘によれば原因はエミュレイターだということだが……にわかにその可能性が高まったな。

 ※ 異世界からの侵略者――エミュレイターは、しばしば人間のプラーナを奪い、自身の力として吸収することがある。

その場にいない聖司:GM。ちなみに僕らが回った家に、自宅療養中の生徒は?
GM:勿論、何人かはいた。そしてその子らはみんな、司と雪治がいる病室の子たちと状態が同じ――ってことに気付けるのは司と雪治だけかな。
雪治:? みんな意識不明なのに? 自宅療養中子と病院の子の状態が……同じ?
司:あ!(気付いた) GM! 病室にいる子は勿論点滴をしてますよね!?
GM:うぃ。それは当然、昏睡中の患者さんは自力では栄養補給なんて出来ませんから。
家庭訪問中のサトリ:! ちょっと待て! さっき自宅療養ってのは検査入院の後って言ってたよな!? それなのに――
司:(遮って)みんなの血色は!?
GM:良好。それこそ点滴の必要のないほどに元気そうです。
雪治:……ちなみに表情は?
GM:笑顔……に近い、かな? なんかこう、良い夢見てるなぁ的な表情、って言えば想像出来る?

 ※ 余談だが、この時点で雪治はだいたい、事件解決への糸口に気付いていたが敢えて語らずに流している。その理由は後ほど語られます。

司:(少し考えて)……じゃあ知り合いのお医者さんに医学的な見地から見てこの昏睡事件はどう思うかを訊きます。
GM:医学的な見地からすれば……と言うより、原因不明だからこそのニュースだし、治しようがないからこその自宅療養だと思って欲しい。
その場にいない聖司:……やっぱりエミュレイター絡みかな?
雪治:……そうね。もしかしたら……情報規制とかもあるかも知れない。
GM:――さて、じゃあこのシーンはこれぐらいかな?
司:あ、待って下さい! えっと、最後に今回の事件のことでいろいろと不信なことに気付いたわたしは、眠り続ける英子ちゃんの手を取って言います――。


 それは、日も暮れた病室で、
「……待ってて、英子ちゃん。ぜったい、ぜったい……わたしが助けるから……!」
 そう少年は眠る少女の手を掴んで誓い――


雪治:じゃあ、私も――

 そんな少年の肩に手を当て、
「――わたし『たち』でしょ、司」
 そう言って、少女は静かに頷いて見せた。

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『NW2』リプレイ1

『NW2』リプレイ1




GM:え〜、では『ナイト・ウィザード』を始めま〜す。
一同:は〜い!
GM:皆さん、キャラクターは出来ましたか? さて、では早速始めます。まずは『今回予告(※)』を――

 ※ 『今回予告』とは読んで字の如く、今回のシナリオの予告。PCはそれを聞きその回の物語をある程度予想し、対策を講じたりするのである。

GM:――と、本来ならこの場で今回予告を発表するんですが、皆さんには事前にメールで送ったんで録音は割愛します。各自勝手に読み返して下さい。
一同:は?
GM:では以下、今回予告〜。


◇今回予告

 学園では最近、原因不明の昏睡事件が多発していた。
 クラスメートが一人、また一人と学園に来なくなり、いくつかのクラスは学級閉鎖へと追い込まれている中、四人はその謎に挑む。
 それが悪夢の幕開けとは知らずに――。

『ナイト・ウィザード』リプレイ1

第一話「願いの代価に」


PC1:うわ、マジで発表しないし!
GM:うぃ。さて、早速キャラ紹介兼オープニングへと移行しますか!


◆オープニング1


 私立輝明学園のとある分校。都心とは少し離れた田舎と呼んでも差し支えのないその学園で、君は先生として今日も今日とて校長室に呼ばれていた――。

GM:『ピンポンパンポーン☆』という校内放送を告げる音のあとに女生徒の声で『サプリ先生、サプリ先生。校長がお呼びです。至急、校長室までお願いします』という放送が。
PC1(以下、サプリ):「ん、なんだ?」――て言うか自己紹介は!?
GM:あ、じゃあ手早くキャラクター紹介をお願いします。
サトリ:手早く!? あ、えっと――名前はサトリ・メントール、種族……と言うかウィザードクラスは『吸血鬼』で歳は93
PC2:『93』って何!?
PC3:ちなみに外見年齢は?
サトリ:だいたい三十半ばぐらいで、病的な青白い肌が特徴的な先生です。あ、ちなみにスタイルクラスは『ヒーラー』で。
GM:きゅ、吸血鬼でヒーラー……。
サトリ:で、出自が『ハラペコ』
PC4:血ィイ――――っ!?(一同爆笑)
GM:(笑)そりゃ好物は血で決まりだな!
サトリ:いや、さすがにそれはまずいので好物は『トマトジュース』で(笑) ――っと、そんなところかな、自己紹介は。
GM:うぃ。ではシーンに戻って放送を――
サトリ:(遮って)て、そう言えば今何時?
GM:ん? ――ああ言い忘れてた。だいたい朝のホームルーム前、職員会議の後ぐらい……かな? 時間的には結構早い時間――
サトリ:(遮って)じゃあ職員会議ん時に呼べよ校長ォオオ――――!!(一同爆笑)
PC3:た、確かに(笑)
GM:あ〜、きっとそういう校長なんだよ、きっと(笑)
サトリ:どんな校長だよ!? とりあえず呼ばれてんなら校長室の扉を開ける! 「校長、なんでわざわざ放送で呼び出したんですか!?」
PC4:――と、目の前でマイクを手にした校長が(笑)
サトリ:お前が放送してたのかよ!!
GM:い、いや、てかさっき『女生徒』の声って。
PC3:あはは、きっとマイクに変声機が付いてるんですよ!(笑)
サトリ:なんでだよ!?
GM:おし! じゃあ『ナイト・ウィザード』らしくそういうってことで!(爆笑)
サトリ:そんな箒あるか!
PC3:な、ナイト・ウィザードらしく……(笑)
GM:まあとりあえず――閑話休題。サトリ先生を呼び出した校長は君が入室するや柔和な笑みを浮かべて言った。「やあ、サトリ先生」
サトリ:ん? そう言えば、前に貰ったメールのハンドアウトに――


◇ サトリ用ハンドアウト

コネ;校長(関係;上司)

 君のクラスの子供がまた休んだ。
 このままでは学級閉鎖になってしまい、ひいては学校閉鎖になってしまう。
 そんな中、彼は君に原因不明の昏睡事件に挑むよう要請する。
「生徒のことは任せるよ、サプリ先生」
 彼はそう言って君を見送った――

 ※ ちなみに『ハンドアウト』とは今回予告のようにその回のシナリオにおける設定や情報を予めプレイヤーに知らせ、複雑なストーリーを無理なく遊ぶために使う個々人用の今回予告のようなものである。


サトリ:――って、書いてあったが……。まさか校長……ウィザード?
GM:如何にも(一同爆笑)――て、何故に笑う!?
サトリ:いや、あれだけ冒頭でボケればそうなる。――で、校長が昏睡事件解決の依頼を寄越すシーンなワケだな、これは。
GM:うぃ。「君も知っての通り、最近、原因不明の昏睡事件が多発している」――あ、ちなみにその情報はニュースとかなんかでよくよく放送されているのでみんな知ってるってことで。「そしてその原因がエミュレイターにあると――」
PC3:(遮って)「ワシは睨むのじゃよ」
サトリ:お前がそう思うだけかよ!!
GM:あ〜……「な、なにぶん原因不明なんでな。とりあえずサトリ先生にはその辺の調査を依頼したい」
サトリ:「はあ……」って、まさか私一人に調べろと?
PC3:「なに、サトリ先生は歴戦の勇者! 期待しておるぞ」
サトリ:いつからそんな設定に!?
GM:いや、サトリ1レベルだし(笑)。あ、それと「いや、今回は上に助っ人を頼んでいる」――というワケで助っ人、聖司くん登〜場〜♪
PC2(以下、聖司):え? 僕?
GM:うぃ! 聖司は転校生として登場したいって言ってたので、その理由をこじつけしてみました。
聖司:あ、なるほど(笑)。じゃあ予め校長が僕も呼んでたんですね、『ピンポンパンポーン☆』で(笑)
サトリ:待て! その設定定着か!?
PC3:(笑いつつ)じ、次回以降も呼び出すんですね、『ピンポンパンポーン☆』で(笑)
GM:そうなるな。――てか、話が進むごとに校長が面白可笑しいことに!?
聖司:確かに(笑)。あ、それはともかく自己紹介。僕の名前は『速水聖司』。『転生者』で『アタッカー』です。
PC4:まさに前線の鍵ですね。
GM:『転生者』……ということは何かから転生してる?
聖司:あ、その辺の設定は追々、適当に考えといて下さい。それで歳は十六、高校一年生。生まれが『超貧乏』のせいか『壊滅的な料理の腕前』に(笑)
GM:うぃ。じゃあ貧乏だから若いのにウィザードとして働いてるってことで。
サトリ:(何か考えて)あ、GM。俺と聖司は知り合いって設定で良いか?
GM:? 別に良いけど。
サトリ:(ガッツポーズ)よし! では校長室に入って来た聖司を見て言おう。「久しぶりだな、速水」
聖司:「お久しぶりです」
GM:では、そんな二人を見て校長が「ああ、知り合いだったのかね。それならば話が早い。彼が先ほど言った助っ人のウィザードだ」と。そして「とりあえず今回の昏睡事件がエミュレイターの仕業か否かを調べ、エミュレイターならば退治して欲しい」と言おう。
PC3:「このままでは学祭が中止されてしまうので出来るだけ早く解決して欲しい」
聖司:学祭!?
GM:い、いや、そんな予定は――
PC3:(遮って)「学園祭が中止になると困るのだよ。主に金銭的な理由で
GM:金銭的理由か!? あ、いや、じゃあそれで!(笑)
聖司:良いのかGM!?
サトリ:じゃあ心の中で「学祭中止ヤッホー!」と叫びつつ表面上は真面目な顔をして「はい、わかりました」と(笑)
GM:うぃ。じゃあ最後に退室する君たちを見送る校長の台詞でシーンを切ろうか。

「……生徒のことは任せるよ、サトリ先生」
 彼はそう言って君たちを見送った――

聖司:……いや、その生徒に力を貸して貰ってるしサトリ先生。
サトリ:確かに(笑)


◆オープニング2


 朝のホームルーム前。その日も変わらず君たちのクラスは騒がしかった――

GM:さて、次は司と雪治のシーンね。君たちはクラスメートで友だち同士ってことでよろしく。
PC3(以下、司):は〜い。
PC4(以下、雪治):では司に「(淡々とした口調で)……司。昨日のテスト、どうだった?」
司:では涙目で「聞かないで下さいっ!」(一同爆笑)
GM:(笑)で、今日も今日とてクラスには空席がチラホラとある。
雪治:例の原因不明の連続昏睡事件のせい?
GM:うぃ。あ、今の内に自己紹介をよろしく。
司:は〜い。わたしの名前は綾小路司。十六歳。『夢使い』で『キャスター』。
雪治:私は野乃原雪治。同じく十六歳で『龍使い』。『ディフェンダー』。
GM:……スタイルクラスが見事にバラバラなパーティーだねぇ(しみじみ)。
司:はい♪ それから『出自』と『特徴』の結果で、わたしには『双子』で『ライバル』な人がいるらしいです。
雪治:私の『特徴』は『死んでいた!』だったので戸籍上は……死んでます(笑)。でも『出自』の結果が『記憶喪失』なのでその理由は忘れてたり。
サトリ:な、なんてドラマチックな奴なんだ!(笑)
聖司:い、一体どうやって二人が知り合ったのか全然想像できない(笑)
GM:あ〜、では司の家は多くの『夢使い』を輩出してきた名家で、綾小路家は記憶喪失の雪治を保護して司には彼女のフォローをするように家の人から頼まれてるってことで。
サトリ:む、無理やり繋げた!?
司:(笑)では、それで。あ、わたしはいつも漆黒の巫女服を着てます。
GM:いきなり何!?
司:いえ、わたしの防具がちょうど『巫女服』だったのと、わたしの二つ名の結果が『死の漆黒』だったのでいつも黒巫女姿ということでお願いします。
GM:む〜……では、それで――
司:(遮って)あ、それから。
GM:今度は何!?
司:(笑)い、いえ。今回はヒロインを狙ってるので外見の説明をしようかと。
GM:(どこかホッとした様に)あ〜、それならどうぞ。
司:では、身長は百三十センチ。
サトリ:ちっさ!!
司:はい♪ それで、大きくて丸い黒ぶちの眼鏡を付けて、髪型は黒のショートボブ。外見的には小学生にしか見えない愛くるしい容姿の――
GM:(ふむふむ、と聞きつつメモっている)
司:――男の子です♪
GM:男かよ!!
サトリ:(笑いつつ)さ、さっきいつも巫女服着てるって。
司:はい♪
聖司:(笑いつつ)ひ、ヒロインじゃないの?
司:メンズ・ヒロインです♪
GM:あ〜、じゃあ司の格好は親の趣味で(超適当)。
司:はい。あ、ちなみに双子の名前は『鏡』で。もちろん外見同じで司のお兄ちゃんです♪
サトリ:鏡……司……ついでに聖司……!(笑)
聖司:僕も混ぜてる!?
雪治:……名前、美雪にしようかな(ぼそ)。
サトリ:(笑)いや、流石にそれだと『幸☆星』率高すぎだから。
聖司:ちなみに僕は狙ってませんよ!
GM:と言うより、男なのか、鏡ん……。
司:あ、あれ? GMが落ち込んでる?
サトリ:まあ敢えて触れないでおこう。
雪治:……一応、私はれっきとした女の子なので。
聖司:じゃあ雪治がヒロイン?
雪治:私の髪型はポニーテールで、特徴は何故か身長が百七十センチあるところです。
サトリ:何故!?
聖司:――て、僕より高い!?
雪治:それで、その高い背を気にしている女の子ってことで。
GM:(復活した)おお! それならヒロインとして最適――
雪治:(遮って)しませんよ? ヒロイン。
GM:……はぃ?
雪治:(チラリと聖司を見て)……だって自分より小さい彼氏なんて嫌じゃないですか(しれっと)
司:確かに(笑)
聖司:確かにじゃないし! 僕の身長、百六十五センチっていうのは平均的な数値で、むしろ平均と大幅に異なる二人が変なんだよ!!
雪治:だから、そのことを気にしてるんです。「……私、どうしてこんなに大きいんだろう?」って。
司:わたしは気にしてないですよ〜?
聖司:むしろ司の方が気にしてよ!
GM:あ〜、じゃあサトリ先生とのカップリングはどう? 確かサトリって身長二メートル近かったよね?
聖司:デカ!!
司:わたしと並ぶと正に大人と子供!(笑)
雪治:いや、それ以前に生徒と先生でカップリングって……。
GM:? 何か問題でも?
聖司:いや、そんな真顔で……。
司:あはは(笑)。GM的にはモーマンタイなんですね!
サトリ:いやいや、問題大ありだから! それ以前に俺、婚約者いるから!!
一同:は?
聖司:あ、そう言えばサトリの『特徴』って『許嫁』だったような(笑)
一同:そ、そう言えば!
司:あはは(笑)。もう良いじゃないですか、わたしがヒロインしますよ♪
聖司:いや、お前男――
GM:(遮って)あ〜もう良いや、それで(超適当)
聖司:良いのか!?
GM:絵的には問題ないし。それより話を進めよう。(ノートを覗いて)えっと……あ〜、とりあえず今はホームルーム前だから……『キンコンカンコーン☆』というチャイムの音と共にサトリ先生、登場。
サトリ:ああ、なるほど、俺が担任なわけか。では教室の扉を開けて「あ〜、席付け〜」と言って入ろう。
一同:「は〜い」
サトリ:教壇に立って「(沈痛な表情で)え〜……今日は残念なお知らせがあります」
GM:は?
サトリ:「(重々しく)じつはな……うちのクラスに転校生がきたんだ」
司:?「先生〜、何が残念なんですか〜?」
サトリ:「(くわっと目を見開いて)だって俺の受け持ちが一人増えるんだぞ!?
一同:ちょっと待て――――!!
司:あはは(笑)。ざ、残念てサトリ先生にとって残念なんですね!
サトリ:当たり前だろう!(断言) と、それはともかく(チラリと聖司を見て)「入って来なさい」
聖司:うわ、入りたくねー(笑) とは言え、とりあえず「失礼します」って言って入る。で、教壇横に立って自己紹介を「速水聖司です、よろしくお願いします」
GM:それを見て男子生徒が「うわ、男かよ」と(笑)
司:じゃあ女子は「あ、ちょっとかっこいい」って思います。
雪治:「(淡々とした声で)あ、ちょっと小さい……」(一同爆笑)
聖司:小さくない!!
GM:て言うか、司が女子の心情を語るな!
司:え〜〜……!(不満そう) じゃあ転校生の聖司くんに手を上げて言います。「はい! わたしがこのクラスの学級委員長なのでなにか困った時には気軽に声をかけて下さいね」
一同:お前が委員長かよ!!
聖司:「え、あ、ありがとう……」と、どこか戸惑いつつお礼を言います。それで司をジッと見つめて――
司:にこー。
聖司:――『……女? いや、骨格的に……男? え? 女装……?』と、そんな感じで内心、混乱中(笑)
雪治:じゃあその辺を汲んで聖司に言います。「(淡々とした口調で)速水くん……何かあったら司じゃなくて私に」と(笑)
司:え〜、なんでですか〜?
サトリ:「あ、じゃあ速水は空いている席へ――」
雪治:(遮って)「先生、空いている席が多いです」
GM:確かに(笑)
サトリ:……じゃあ野乃原の隣で。
司:わたしの隣じゃなくて!?(一同爆笑) あ、ちなみにわたしは教壇前、中央最前列の席にいます。
サトリ:近っ!?
雪治:そして私は司の真後ろです。
聖司:そして僕がその横。……なんかいきなりウィザード率の高い一角が出来た(笑)
GM:あ、そう言えば、サトリと聖司は知り合いだから良いとして、司と雪治組はウィザードってことは?
雪治:司がウィザードなのは知ってるし司も私がウィザードなのは知ってる。
司:で、わたし的には聖司くんとは初対面でウィザードってことを互いに知らないってことでお願いしたいです。
GM:うぃ。じゃあ、それで。
サトリ:あ、俺は全員の素性をそれとなく知っているってことで。
司:じゃあ姐さんとわたしは先生が人外なのを知ってるってことで。
サトリ:人外って何だ!?
雪治:て言うか、もしかしなくても『姐さん』て……私?
司:嫌ですか?
雪治:…………(微妙な表情)
聖司:あ、そうだGM。僕はこのクラスの生徒全員の名前と簡単な略歴みたいなのを把握しているってことで。
GM:うぃ。まあサトリは担任だし、聖司は仕事柄それぐらいは事前に調べるだろうから良いよ。
司:そうですね。じゃあ聖司くんが席に着くのを見計らって反転! 後ろを見ながら笑顔で「わたし、綾小路司って言います! これからよろしくお願いします」って言います。
聖司:「あ、うん、よろしく」
司:「あはは。さっきも言ったけど何かあったらわたしを頼って――」
雪治:「(遮って)司、今日は筆箱持って来た?」(笑)
司:っていきなり信頼度を下降させないで下さいっ! それから――今日も貸して下さい!(一同爆笑)
一同:忘れたんかい!!
雪治:(笑)「(淡々とした口調で)司……教科書も忘れたでしょ?」
司:『忘れたでしょ』って、『でしょ』って何ですか!? 最早わたしは物忘れが激しい子確定ですか!? 聖司くんも何か言って下さい!
聖司:え? いきなりそんなこと振られても……。
司:っていうか聖司くん! …………教科書貸して下さい(ペコリ)
一同:結局忘れてるし!!(爆笑)
GM:(笑いながら)あ、サトリ先生。さっきも言った通り、例の連続昏睡事件のせいか今日も空席が多いです。
サトリ:む……。ちなみにそいつの家の人間から休むって連絡は?
GM:入ってますね。本人は昏睡中なんで親とかから電話とかで。
サトリ:ふむ……じゃあ出欠席をとって呟く。「……今日は鈴木も休みか」
雪治:「(淡々と)先生〜、木鈴さんも休みです」
司:「田中くんと中田くんも休みで〜す」(笑)
聖司:な、なんでそんな似たような名前ばっか……(笑)
GM:(笑いつつ)さて、じゃあこの辺でシーンを切ろうか。
サトリ:あ、じゃあ最後に、生徒を見回して「お前たちも気をつけろよ」と。
司:あ、すごく先生っぽい。じゃあわたしも「先生も気を付けて下さいね」って返します。
雪治:「先生……いつも顔色悪いし」(笑)
サトリ:(ボソッと)……いっそ学級閉鎖になれば良いのに。
一同:おい!!

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